〇iPS細胞由来心筋細胞とナノファイバーを組み合わせた創薬研究用細胞デバイスを開発・提供
〇高機能性心筋組織片「SCAD-MT ™ cardiomyocyte」を製品化
〇中辻憲夫 元iCeMS拠点長が最高顧問を務めるiCeMS発ベンチャー
会社名 | 株式会社 幹細胞&デバイス研究所 Stem Cell & Device Laboratory, Inc. (SCAD) |
所在地 | 本社:京都市下京区鶏鉾町480番地 オフィス・ワン四条烏丸11階 事業所:京都市上京区河原町通今出川下る梶井町448-5 クリエイション・コア京都御車 |
代表者 | 代表取締役 加藤謙介 |
設立 | 2014年5月29日 |
上場 | 非上場 |
【会社概要】
『幹細胞と材料デバイス技術を駆使して新たな創薬と医療に貢献』することを目標とし、iPS細胞由来心筋細胞とナノファイバーを組み合わせた創薬研究用細胞デバイスを開発・提供しています。京都大学物質‐細胞統合システム拠点(iCeMS)の中辻憲夫 元iCeMS設立拠点長(現 京都大学名誉教授)の研究成果の実用化を目的に設立され、同名誉教授が取締役最高顧問として就任しています。
【事業内容】
3次元配向性心筋細胞デバイス
幹細胞&デバイス研究所(以下、SCAD社)のコア技術は、ナノファイバーを用いた配向制御細胞培養技術です。細胞は生体内で緻密な配向性を持って組織化されています。そこで、iPS細胞から低分子化合物を用いて誘導した心筋細胞を、配向制御ナノファイバー上で培養することで、細胞が一方向に配列された、実際の心筋に類似した3次元多層体構造を形成することができます。
SCAD社はこのデバイスを高機能性心筋組織片「SCAD-MT ™ cardiomyocyte」として製品化し、新薬のスクリーニングや安全性評価試験ツールとして、国内外の製薬会社との提供提携を進めています。
iCeMS発ベンチャー
同じくiCeMS発ベンチャーであり、低分子化合物によるiPS細胞由来心筋細胞誘導を基盤技術とする会社として、株式会社マイオリッジがあります。SCAD社の誘導方法も、マイオリッジ社の南技術顧問がiCeMSにおいて開発したプロテインフリー分化誘導方法を基としており、創薬ツール開発企業としての競合性はありますが、どちらかというと姉妹会社に近い関係性です。SCAD社がデバイスを中心として開発を進めているのに対し、マイオリッジ社は誘導方法の改良や大量培養法、保存方法などの細胞生産の開発を進めているといるという位置付けとなっています。