再生医療ベンチャー

再生医療ベンチャー#68 セルファイバ

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〇ひも状の細胞塊である「細胞ファイバ」の作製技術をコア技術とする東大発ベンチャー

〇従来の3次元浮遊培養と比較して、20倍の高密度培養が可能

〇再生医療、創薬ツール、食品など幅広い用途への応用が期待されている

 

【会社情報】

会社名株式会社セルファイバ
CellFiber Co., Ltd.
所在地東京都文京区本郷7-3-1東京大学南研究棟217
代表者代表取締役・創業者 安達亜希
代表取締役・社長  柳沢佑
設立2015年4月1日
上場非上場

 

【企業理念/ミッション】

Vision:誰もが最先端の科学技術成果にアクセスできる持続可能な社会

Mission:「細胞をつかったものづくり」で地球規模の課題解決に貢献する

Value:細胞の工業生産で細胞製品の普及を実現する

 

【会社概要】

ひも状の細胞塊である「細胞ファイバ」の作製技術をコア技術とする、東京大学発のベンチャーです。科学技術振興機構 ERATO 竹内バイオ融合プロジェクトの研究成果の一つである「細胞ファイバ」技術の事業化を目指して設立されました。髪の毛程度の細さのハイドロゲルチューブ内に細胞を封入し培養することで、長期間かつ高密度な3次元組織培養を可能としています。

再生医療用の細胞製造リアクタや、薬剤評価試験のツール、また食品の発酵・醸造用バイオリアクタなど、幅広い用途への応用が期待されています。2020年10月より、東洋紡株式会社と高生産細胞培養技術および物質生産技術の構築についての共同研究を開始しています。また、2020年10月にリアルテックホールディングスより1.05億円の資金調達を行っています。

 

【事業内容】

細胞ファイバ作製技術

①細胞ファイバとは

細胞ファイバ (出典:INDUSTRY CO-CREATIONウェブサイトおよび東京大学ウェブサイト』)

細胞ファイバは、髪の毛程度の細さのハイドロゲルチューブ内に細胞を封入した構造体です。このハイドロチューブは透過性があり液交換されるため、チューブ内部で3次元組織体を形成しながら長期間培養することができます。一般的に行われる平面付着培養と比較して、3次元培養であるため高密度の大量培養が可能です。また、スフェロイド状の細胞塊を形成する浮遊培養では、細胞塊が大きくなりすぎることで中心部に酸素が届かず、細胞死が起こります。細胞ファイバでは、チューブ径を制御することで、細胞死が起こらない大きさの組織体を維持することができ、効率よく培養することができます。その結果、1Lあたり200億個(2×10^10 cells)と、従来の浮遊培養の20倍の大量培養を達成しています。

 

②細胞ファイバ作製方法

細胞ファイバの作製方法 (出典:INDUSTRY CO-CREATIONウェブサイト)

このハイドロゲルチューブの主成分は、アルギン酸ナトリウム(海藻由来の多糖類)です。アルギン酸ナトリウムは塩化カルシウムを加えるとゲル化する性質があるため、細胞を懸濁したアルギン酸ナトリウムをマイクロ流路に流入し、その外表面と塩化カルシウム水溶液を混合し、ノズルから押し出すことで、中空状の細胞ファイバを作製します。このノズル径を調節することで、0.1 – 1mmの任意の均一した太さの細胞ファイバの作製が可能となっています。細胞ファイバの作製の様子が動画公開されています。

 

③細胞ファイバの応用

(出典:INDUSTRY CO-CREATIONウェブサイト)

細胞ファイバは、再生医療用の細胞源をはじめ、以下のような幅広い用途への応用が期待されています。

  医療用途:組織再建や細胞治療を実現する移植用組織片。

  創薬用途:平面培養細胞や実験動物に代わる薬剤評価用組織片。

  食品用途:安全性・効能評価用組織片、発酵・醸造用バイオリアクタ、有用微生物を内包した健康食品素材。

  化粧品用途:安全性・効能評価用組織片、非動物由来の化粧品材料。

  環境用途:土壌・水質改善用ツール。

  反応容器としての用途:細胞の大量培養系、細胞を用いたタンパク質生産、微生物を用いたセルロース生産

など

 

※株式会社セルファイバ様の許可を得て、企業ロゴおよびウェブサイト画像を使用しています。

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