〇iPS細胞関連技術のライセンス事業を行う承認TLO
〇約590件の出願特許(内330件が成立済み)を保有し、国内外の211企業とライセンス契約(2019年9月現在)
〇iPS細胞関連研究を対象とした研究助成事業も開始
会社名 | iPS アカデミアジャパン株式会社 iPS Academia Japan, Inc |
所在地 | 京都市左京区吉田本町36番地1 京都大学国際科学イノベーション棟 東館207 |
代表者 | 代表取締役社長 白橋光臣 |
設立 | 2008年6月25日 |
上場 | 非上場 |
【会社概要】
iPS細胞関連技術の実用化に向けた産業界への技術移転を目的とし、iPS細胞関連のライセンス事業を行う会社です。ヒトiPS細胞樹立の論文が発表された翌年の2008年に、京都大学が中心となり設立されました。設立当初はiPS細胞に関わる事業全般を行っていましたが、株式会社iPSポータルの設立に伴い、細胞販売事業,研究事業等を譲渡し、現在は文部科学省および経済産業省より承認を受けた承認TLOとして、特許ライセンス事業に特化しています。2019年9月の時点で、国内外企業211社とライセンス契約を締結しています。また、設立10周年記念事業として、2018年より研究助成事業も行われています。
同社ロゴのブルー半円は、「細胞・卵・海・空・地球」等をイメージしており、「iPSアカデミアジャパン」が描くダイナミックな将来構想を表しています。
【事業内容】
ライセンス事業
総合科学技術会議による「大学等における政府資金を原資とする研究開発から生じた知的財産権についての研究ライセンスに関する指針」、及び「ライフサイエンス分野におけるリサーチツール特許の使用の円滑化に関する指針」の趣旨に沿って、iPS細胞関連知的財産のライセンス進めています。
大学や公的研究機関などの非営利機関は、非商業目的であれば無償で同社が管理する知的財産を利用することができます。営利機関においては、もしくは非営利機関においても商業目的の使用であれば、同社とライセンス契約を結ぶ必要があります。
2019年9月の時点で、国内外企業211社とライセンス契約を締結しています。
所有特許
iPS細胞樹立に関する特許発明だけでなく、分化誘導法、精製方法、創薬や再生医療に関係する特許を保有しています。京都大学をはじめとし、国内外の機関から広く特許を導入しており、2019年9月時点で、特許出願件数は約590件にのぼり、そのうち約330件が特許権として成立しています。特許情報は同社の「特許ポートフォリオ」で検索できます。
導入していないiPS細胞関連技術の特許についても調査、収集が進められており、同社の「周辺特許情報」より検索ができます。
また、国内のiPS細胞関連研究成果の知財化を促進する目的で、2017年より特許補助金制度も設けられています。
研究助成事業
これまでに以下の研究が採択されています。
2018年より、設立10周年記念事業として、『iPS細胞分野(iPS細胞技術及びその応用技術) における国内での基礎研究及び応用研究』を対象とした研究助成事業を開始しています。
第1回 (2018年度) |
上田 香織 |
神戸大学大学院医学研究科 |
「疾患iPS細胞を用いたレーベル遺伝性視神経症の病態研究」 |
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嶋田 逸誠 |
名古屋市立大学大学院医学研究科 |
「多機能的転写因子によるミニブレイン神経幹細胞の運命決定制御機構の解析」 |
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杉村 竜一 |
京都大学 iPS細胞研究所 |
「臓器連関再構成organ-on-a-chipデバイスとiPS細胞技術の相互作用による血液発生機構の解明」 |
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林 洋平 |
理化学研究所 バイオリソース研究センター |
「転写因子-DNA複合体の構造解析に基づいた次世代人工リプログラミング因子の開発」 |
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前 伸一 |
京都大学 iPS細胞研究所 |
「ヒトiPS細胞由来尿管芽の再生によるin vitro腎嚢胞モデルの開発」 |