〇次世代型希少細胞同定・単離技術の開発
〇長期造血幹細胞による悪性血液疾患に対する移植治療の開発
〇AI・バイオインフォマティクス技術を用いたバイオ・医療関連技術の開発
会社名 | ネクスジェン株式会社 NextGeM Inc. |
所在地 |
神戸バイオラボ:神戸市中央区港島南町6丁目3番5号 東京データラボ:東京都品川区上大崎2丁目24番13号 601 |
代表者 | 代表取締役 CEO 中島正和 代表取締役 CSO 宮西正憲 |
設立 | 2016年4月1日 |
上場 | 非上場 |
【会社概要】
長期造血幹細胞による悪性血液疾患に対する移植治療の開発や、次世代型希少細胞同定・単離技術の開発、またAI・バイオインフォマティクス技術を用いたバイオ・医療関連技術の開発を行うバイオベンチャーです。
【事業内容】
「幹細胞を活用した次世代医療法の開発」と「AI・機械学習・バイオインフォマティクスを活用した新規治療法の開発」の2つの事業を進めています。
幹細胞を活用した次世代医療法の開発
コア技術として、次世代型希少細胞同定・単離技術の開発を進めています。これは、同社の宮西正憲 代表取締役CSOと同社の共同設立者でサイエンスアドバイザーのJames Y. Chen博士が2016年にNature誌に発表した、長期造血幹細胞を同定・単離する技術が基盤となっています。
この研究において、造血幹細胞の中でも長期に増殖,自己複製可能な長期造血幹細胞が発現する遺伝子を、網羅的な多段階スクリーニングによって解析し、Hox5b遺伝子がそのマーカー遺伝子であることを突き止めています。これにより、長期造血幹細胞の分離・濃縮や、生体内での長期造血幹細胞の動態を同定することも可能になりました。
この技術を応用し、造血幹細胞以外の幹細胞や希少細胞の同定・単離技術の開発が進められています。
また、造血幹細胞の増幅技術の開発も進められており、同技術による悪性血液疾患に対する移植治療の開発が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)として採択されています。
AI・機械学習・バイオインフォマティクスを活用した新規治療法の開発
AI技術やバイオインフォマティクス技術と、細胞解析技術を組み合わせることで、以下のような効率的・効果的な細胞解析や新規治療法の開発を進めています。
①ライフサイエンス領域におけるマッチングシステム(個々の細胞に応じた最適な培養条件の探索・特定)
②臨床画像データを活用した早期診断・異常検知システム
③画像認識技術を活用した診断支援システム
④臨床ビッグデータを用いた治療最適化支援システム
また、AIソリューションについてのコンサルティングや開発サポートの提供を行うAIソリューション事業も手掛けています。
2019年4月より、株式会社メルカリCTOの名村卓 氏がアドバイザーとして就任しており、さらなる開発の広がりが期待されます。
アフラック社との共同研究
アフラック生命保険株式会社と健康・老化状態及び疾病予測に関する共同研究を行っています。ネクスジェン社の最先端医療分野に関する知見と、アフラック社の社内リソースを活用することで、年齢や疾病の状況によって変化する体内細胞の構成をモニタリングし、健康・老化状態や将来の疾病発症の予測モデルの開発を目指しています。