〇膝軟骨再生治療関連製品開発に取り組む弘前市発のバイオベンチャー
〇自己軟骨培養シートの第III相臨床試験が進行中
〇京都府立医科大学と共同で、損傷角膜に対する口腔粘膜上皮シートの臨床試験を進行中
会社名 | ひろさきLI株式会社 Hirosaki Life science Innovation, Inc. |
所在地 | 本店:青森県弘前市大字津賀野字浅田996番地 神戸事業所(臨床開発拠点):神戸市中央区港島南町1丁目5番2号 神戸キメックセンタービル |
代表者 | 代表取締役社長 町田 容一郎 |
設立 | 2015年9月16日 |
上場 | 非上場 |
【会社概要】
膝軟骨や脊椎軟骨などの再生治療関連製品開発に取り組む、青森県弘前市で初となる再生医療ベンチャーです。また、京都府立医科大学と共同で口腔粘膜上皮シートの角膜上皮治療の臨床開発も行っています。
2015年に、弘前市の地元企業である町田アンド町田商会の出資の元に設立されました。同年に神戸医療産業都市に臨床開発拠点を設置し、再生医療等製品の臨床開発を進めています。
【事業内容】
開発パイプライン
現在、自己軟骨製品および自己口腔粘膜製品の2つの開発が進められています。
①自己軟骨細胞加工製品(IK-01)
患者自身の健常部位からバイオプシーで自己軟骨細胞を採取し、コラーゲンゲル内で培養した自己軟骨シートです。
膝関節における限局性の外傷性軟骨損傷及び離断性骨軟骨炎を対象とした第III相臨床試験が、弘前大学をはじめとする施設で2018年より進められています。
②培養自家口腔粘膜シート(TR9)
損傷した角膜の代替としての自家口腔粘膜シートの開発を、京都府立医科大学と共同で進めています。京都府立医科大学の木下茂らが開発したCOMET (Cultured Oral Mucosal Epithelial Transplantation)と呼ばれる治療法で、化学外傷や熱傷、もしくはスティーブンス・ジョンソン症候群などで損傷した角膜を除去し、患者自身の口腔粘膜から作製した上皮シートを移植し治療する方法です。
難治性眼表面疾患(上記疾患に加え眼類天疱瘡)を対象とした医師主導第III相臨床試験が、京都府立医科大学をはじめとする施設で2018年より行われ、その試験結果を基に2021年3月に製造販売承認申請を行っています。製造は神戸医療産業都市機構が行います。